AM放送廃止に関する新聞投書

民放連がAM放送を廃止し,FM放送に転換できるよう制度改正を要請したことには,このブログでもお伝えしたところですが,今日の新聞の投書欄に

投書者が住む山間部ではFM放送が届きにくい。昨年の台風21号では,携帯電話も防災行政無線も使えなくなり,20年以上愛用しているAMラジオだけが頼りだった。都会の人には想像できないかもしれないが,過疎の山村では,今もAMラジオが大切な情報ツールなのだ。

という投書がありました。

確かに,FMが届かない地域もあるものです。こういうリスナーというか,弱者を切り捨てることをしようとしているのですね。

AMからFMへの転換の理由として「都市部での難聴問題」をあげていますが,FMへの転換は山間部の難聴を引き起こしてしまいます。

都市部のビルやマンションの室内ではAM放送だけでなく,FM放送だって受信しにくいものです。山間部のAMしか聞けないリスナーと都市部のFMだって受信しにくいリスナーとどちらを大切にすべきか考えればわかるようなものですが・・・。

スポンサーのためだけを考え,人口の少ない山間部を切り捨てるという,いつものやり方を実行するというものでしょうか。

考えさせられます。